あの子たちの夢が、わたしの夢。

ぼくたち、わたしたちは、Endless SHOCK芸人でーす!

屋良くんと優馬くん、時々ふぉ~ゆ~。

わたしは、KinKi Kidsが好きだ。
堂本光一が好きだ。
ふぉ~ゆ~が好きだ。
中山優馬が好きだ。
そして自担、屋良朝幸が好きだ。
 
光一担の母の影響もあり、物心ついた頃にはキンキというグループが大好きで、ソロワークでは堂本光一という一人のエンターテイナーに魅せられていた。
だから、ジャニーズでコンサートに行ったりCDを買ったりするのはキンキ関連だけ。
そのキンキを支える4人組のMAも好きで、キンキを取り囲むファミリーがまるっと大好きだった。

だけど、ずっと変わらないと思っていた永遠はなかった。

番組や舞台での活躍はあれどデビューはできなかったMAは、ある出来事から一人、また一人と事務所を去った。皮肉にもそれと同時に旧MADが頭角を現し始めて、はじめは名前もキャラも主張できなかった4人が、少しずつ確実に知名度を上げていっていた。気付けばグループ名はふぉ〜ゆ〜になっていて、光一さんに「君ら名前ころころ変わるね」なんてつっこまれていたことを思い出す。
MAが事実上の消滅となって、MAの担っていたSHOCKやバック業はふぉ〜ゆ〜達へと継がれていった。屋良くんはMAの屋良くんではなく、「屋良朝幸」になった。それでも屋良くんはキンキ、光一さんのバックやトラヴィスの振付助手を務め、主演舞台も立て続けに務め上げた。そして原石の優馬との出会い。屋良くんはまた新しい道を切り開いていった。
何かのインタビューで、屋良くんは自分ができなかったことを優馬にやらせてあげたい。自分の教えられることはすべて教えてあげたい。と答えていて、それは「屋良くんができなかったこと」でもあり「MAができなかったこと」でもあるんだと思った。屋良担、MA担の夢が優馬くんに託されている。これは優馬くん自身や優馬担には過度の負担であるかもしれないし、優馬くんには優馬くんの夢があると突き返されるかもしれなかったけど、優馬くんも、優馬担の多くの方も、それを受け入れてくれたようだった。(わたしの主観ですが)
わたしはダンスを見るのが好きだけど、わたし自身踊れるわけではないし技術的なことはわからないので評論家のようにあれこれ言えるわけではない。だけど、優馬くんのダンスには屋良くんの、MAの魂が息づいているように感じる。指先まで神経の通った「魅せるダンス」を、優馬くんが継いでくれていることは勘違いなんかではない。
 
中山優馬」は、キンキしか見ていなかったわたしにとっては「バッテリーで突然現れた顔の綺麗な子」「ジャニーさんのお気に入りらしい」(プラス「山田菜々ちゃんと姉弟らしい」)という浅はかな印象しかなかった。NYCも、へー忍たま歌ってるんだー。くらいで、ずばり興味がなかった。
そんなわたしが優馬くんを一人の表現者として認識したのが、兄が突然ツタヤで借りてきた『Missing Piece』。兄がきっかけというところがなんとも言えないが、おそらく兄が当時NMBファンだったからだと思われる。それを聴いていたところ、ある曲で おっ?と意識が向いた。それが『水の帰る場所』だった。なんか暗い。光一さんっぽい。この声質にこの曲調。よい。とてもよい。
キンキの曲(基本暗い)が好きなわたしにとっては、優馬くんのような若手がこんな暗い曲を歌ってることにも驚いたし、でもむしろこっちが彼のミステリアスな空気感に合っていると思った。ついでに兄もこの曲いいなあと絶賛していた。
そしてそれからちょいちょい関西ローカルの番組などで見ることができたのは、クールでミステリアスという概念を壊すふわふわおもろ少年。中山優馬の最大の魅力のギャップに気付いたのもここである。
そしてようやくPLAYZONE(のDVD)に手を出した*1。そこで一番の衝撃が、何を隠そう『水の帰る場所』。あの日衝撃を受けた優馬くんの曲が、大好きな屋良くんと優馬くんによるコンテンポラリーのナンバーとなっていた。あれを初めて見たときの衝撃は言葉にはし難い。生で見れなかったことが今でも悔やまれる。とにかく、この曲で屋良くんの完成していてなお表現者として上を目指す姿勢と、優馬くんの未完成でいてそれでも輝きを放つ潜在力の高さに感動し、二人の師弟関係の深さを目の当たりにした。
後で知ったことだが、優馬くんはもともとダンスが好きではなかったという。それが今では、屋良くんに教えてもらってからダンスが楽しい、ダンスが好きだと言ってくれている。これは屋良担にとっても、それ以上に屋良くん本人にとってこの上ない嬉しい言葉だと思う。
 
そんなこんなで、優馬くんは知れば知るほど好きになる、おそろしい魅力の持ち主であった。わたしはÜMASTを名乗るには邪な想いが入りすぎているというか動機が不純すぎる*2ため、あくまで優馬くんのファンであると自称している。
 
隣の芝は青く見えるという言葉の通り、人間は、ないものねだりをするものである。
屋良くん、MAは不遇だ。ふぉ〜ゆ〜は不遇だ。なんて他のグループを羨んだりもしたが、今日の彼らを見ているとこれまでが不遇だったかどうかなんて簡単には言えない。恐らく彼ら自身も、そうは思っていないのだろう。
そして逆に、外から見ていた時は「事務所に推されてていいよな」なんて勝手に思ってしまっていた優馬くんも、常人には耐えられないかもしれないような重圧と境遇を抱えていたのだと知った。特別であるがゆえの、ある意味での差別を受けていて、何も知らない外の人間には誤解され続けていた。いや、それは今も続いているかもしれない。だけど今の優馬くんはそれを不遇だったとは思わないだろうし、そこでの悔しさをバネに、今、スポットライトを浴びるにふさわしい表現者になっているのだと私は思う。
ソロコンから始まり、ドリアングレイ、ホーンテッドキャンパス、それいゆ、クロスハート、北斗、それいゆ再演、ABKAI、にんじん。優馬くんを好きになってから触れた作品全て、素晴らしかった。観たことを後悔したものは何一つない。主演はもちろんすごいけど、俳優として、主演以外で舞台に立てることにも大きな意味がある。海老蔵さんや大竹さんという偉大な俳優さんの近くでお仕事できたことは、これからも大きな強みになるに違いない。
 
そして2018年。かねてからずっと「出演したい」と語っていた念願の優馬くんのSHOCK出演。
東京公演も大阪公演も見学に行き、番組(ピーチケ)では光一くんにも直さん*3にもお願いします!と直談判していたSHOCK。
優馬くんがライバルで出演するということ、それは同時に屋良くんがヤラではなくなるということだ。もちろん屋良担として、大切な大切なライバル役が変わってしまうことは、言葉にしがたい寂しさがある。悲しいではなく、寂しい。だけどやっぱり、後を任せられるのは、たった一人しか考えられなかった。
わたしは2006年に初めて見たときからずっとSHOCKが好きで、思い入れは強く、適当な人にはやってほしくない、というかできないだろう、と思っている。
わたしは基本的には優馬くんすごいねすごいねオバアチャンだが、優馬くんに技術的にまだまだなところだってあることは解っているし、幕が開けて観客みんなが大絶賛!とはならないだろうな、悪い評価をつけることで通ぶってる人もいるしな、とネガティブになることもある(ごめんなさい)。*4
だけどそれは伸びしろがあるということだとも思う。優馬くん本人が常々言っている「自分にはまだ何もない、だからこそ変な小細工はなしにぶつかって出せるものを出して吸収したい」という発言は、いやそこそこあるよ〜!謙遜しすぎだよぉ〜!と思いながらも、変に驕らず向上心を持っていることが嬉しい。誤解されやすいけれど、謙虚で、でも負けず嫌いで、頑張り屋さんな優馬くんは、ただ推されただけでここまできたわけではない。そのことだけはやっぱりファンとして誤解して欲しくないところだ。と、一丁前に言っておく。
 
わたしは普段のツイート等から、優馬くんに比べて屋良くんへのあれそれが少ないなと自分でも思うのだが、物心ついたときからわたしは屋良くんのことが好きなのだ。きっかけすらも覚えていない。一番苦しい時期はもうとうに過ぎた。今の屋良くんには期待しかないし、期待を裏切られたことは一度もない。「私は何があっても屋良くんについていくから!*5」まさにこれである。悲観的なわけではなく、前向きに。屋良くんがすごいのは屋良担が一番分かっている*6と思ってるし、共演者や関係者から伝えられる屋良くんの姿はやっぱりわたしたちの知ってる屋良くんの姿と同じ、か、それ以上かもしれない。
だから外野に何か言われてもなんとも思わない。わたしが屋良くん担当だと胸を張って言えるのはここだ。舞台に立っている屋良くんが好きだし、裏方で新しい可能性を開く屋良くんも大好きだ。「屋良くんにはこうしてほしい」なんて勝手な望みもない。屋良くんに願うことは「屋良くんがしたいことをしてほしい」。屋良くんのしたいことが、わたしが屋良くんにしてほしいことだから。
 
「アイドルとはコンサートをするものだ。キラキラの笑顔でファンサービスをして歌って踊るものだ。」
そんな考えの人がいても、別にいい。
だけど、
「一番のファンサービスは最善のパフォーマンスをすることだ」と言う、アイドルとして第一線を走り続ける光一さん。
コンサートはない、だけど誰よりもダンスが上手くて情熱のあるミュージカルスターの一人の屋良くん。
デビューはできずに20年、歌も顔もそこそこ、ならばダンスと笑いと演技で新境地を開拓するふぉ〜ゆ〜。
歌もダンスもうまく、華もある、だけど汗まみれで舞台を這いずり、ストイックに俳優の道を歩む優馬くん。
わたしは、こんな人たちが大好きだ。
この人たちは、わたしにとって、紛れもなく本物の「アイドル」なのだ。
 
 
 

*1:かつてのわたしはKinKi情報しか得ていなかったため、プレゾンの存在を知らなかった。気づいた時には時すでに遅し、チケット戦争に勝てたことはない。ゆえに生で見れたことはない。わたしが青劇に足を踏み入れることはなかった。これは永遠に後悔して生きていく。

*2:沼「優馬くんと雄大くん」についてはまた後日。

*3:ご存知Blast!のパーカッション、石川直さん。わたしのリア恋である

*4:完全な持論だが、わたしは「批判してこそ本当のファン」的な考え方が嫌いだ。SHOCKでライバルのセリフに「言わないことが良いことなのか?」とあるが、それは作り手の立場からで、ファンが言うのとは違うと思っている

*5:SHOCKでのリカのセリフです。お見知りおきを

*6:SHOCKでのヤラのセリフです以下略